Vintage Ken

ヴィンテージケン・ビーチウェア/Vintage Kens and beach wears

その昔、揃いの水着姿のヴィンテージバービーをズラリと並べたディスプレイに憧れました。この夢をヴィンテージケンで叶えました。

ヴィンテージからモッズ期にかけて、バービー達はビーチウェア(水着)を着た姿で売られました。販売された人形と同じ数が存在したはずのビーチウェア、その数は多い。人形に衣装を着せるために脱がされそのまま離れ離れになって、ネット上には漂着物のようなビーチウェアがたくさんあります。

大人のコレクション対象になったヴィンテージバービーにはビーチウェア1つでもそれなりの価格が付きます。しかしケンはそこまでではなく。遊ばれたケン人形やビーチウェアが求めやすかったことは私の蒐集にはラッキーでした。上の画像はヴィンテージケンのビーチウェア。左から右へと時代が進んでいきます。

1961年、登場時のフロックトヘアケンはジャケットを着ていませんでした。白いラインが入ったパンツをはいて黄色いタオルを持っているのが最初期のケン。黄色いタオルは1961年にだけ登場するアクセサリー。

フロックトヘアケンが1962年から着たのが左のビーチジャケット。タグ無し。襟から見返しへとタオル地が縫い合わせられています。

しかしフロックトヘアケンには髪の加工が剥がれるという致命的な欠陥があったので1963年以降ヘッドが差し替えられます。新しいヘッド(初期のペインテッドヘア)を持ったケンの一部はこの古い仕様のジャケットを着たままでした。

中のジャケットは1963年から登場。1963年から1964年のペインテッドヘアケンのビーチジャケット。このジャケットは初期よりも丈が長め、ストライプ地とタオル地が張り合わせられた部分は硬い感触。パターンも初期(左)のものとは違う。※袖の部分、袖が後ろ身頃と一体になっているパターン。ここからジャケットにタグが付きます。

当時、マテル社のヴィンテージバービー/ケンに似せたクローン人形が多種販売されました。中にはビーチウェアまでペインテッドヘアケンをそっくり模しているものもいます。明らかにマテル社の製品が優れているのですが、本物の主張を強めるためにジャケットにもタグを付けたのだろうと思っています。

右は1965年のベンダブルレッグに合わせて登場したもの。1965年から1967年の引退まで。丈が短く、裾にゴム入り。左胸に「K」のイニシアルのプリント。タグ付き。このジャケットはストライプの物に比べると入手しずらい。

パンツは古いものから順に「赤地でサイドに白いラインが入ったショートパンツ」「赤いニット素材のパンツ」「赤いショートパンツ」となっていきます。パンツはどれもタグ無し。

左右があってとても愛らしいサンダルは1961年から1967年まで同じ。コルクの貼り合わせ、赤いベルトはプラスチック。

後ろ。

パーカーやTシャツが登場する以前はこういったジャケットを着てビーチやプールで楽しんでいたのでしょうか?

ビーチウェアを着たヴィンテージケン達。彼等の多くは箱/リストタグ/スタンド等が付属しない人形本体のみで購入。購入時にはヌードだったものもいます。下の画像では人形の仕様とビーチウェアの種類を販売当時の状態で着せています。

※これらはアメリカでの販売時のスタイル。日本では最初から人形に衣装を着せての販売でした。日本でこれらのスタイルが販売されたと証明できる資料はありません。

左から1961年ブルネットフロックトヘアケン。眉が太く脚を広げて立っている。手の形も古い。ビーチジャケットは無しでタオル、白ラインの入ったパンツ着用。

1962年ブロンドフロックトヘアケン。ビーチジャケットとニット素材のパンツ着用。彼はこの中では唯一の箱入りケン。リストタグを付けています。

1963年初期ブロンドペインテッドヘアケン。フロックトヘアケンが着ていた古いタイプのビーチジャケットにショートパンツ着用。彼は眉が太く瞳の周囲に輪郭線がないペインテッドヘアケン初期の顔。開いて立っていた脚を閉じるようになる。新しい手の形。

1963年2ndヴァージョンのブロンドペインテッドヘアケン。新しいタイプのビーチジャケットにショートパンツ着用。彼は1963年の一部に居る瞳がグリーンがかっているケン。

1964年ブルネットペインテッドヘアケン。ジャケットとパンツは1963年と同じ。彼は1965年以降のベンダブルレッグケンのような鮮やかなブルーの瞳。

上記は大きく分けて紹介しています。製造/出荷の段階で新旧の材料が混じっていたので実際にはさらに中間型のようなケンを挟みつつ変化していきます。

製造段階で既にミックス状態のケン、さらに販売後に遊ばれながらボディパーツが挿げ替えられたりします。上の画像のヴィンテージケン達もヘッドやボディが挿げ替えられている可能性もあります。

次は脚が曲がる仕様になったベンダブルレッグケン。1965年登場。この辺りから製品として整ってくるようで違いがあまり感じられなくなります。

このベンダブルレッグは脚に曲がる骨組みが入っているのでその仕組みが壊れない限り歪みが少ない(左右の脚の長さが同じ)ように思います。1966年から頬が赤いケンが登場。この頬が赤く染められたハイカラー/ブラッシュケンで蒐集に弾みがついてしまいました。

左から1965年のブロンドベンダブルレッグケン。ブラッシュではないものの綺麗な顔。

中、1966年のブロンドベンダブルレッグケン。豪華な濃いブラッシュがいかにも1966年のハイカラーケン。

右、1966年のブロンドベンダブルレッグケン。彼のブラッシュは薄い。

 

左の画像は全て1966年のブルネットベンダブルレッグケン。

左側、彼は独特の表情を持っていてこのブログにたくさん登場しています。

中、こちらも豪華なハイカラー。

右、1番最初に入手したブラッシュトケン。薄いけどブラッシュが入っています。彼はハンサム。

 

ベンダブルレッグケンになるとビーチジャケットとショートパンツの食い合わせにも大きな違いがありません。

ところで、ベンダブルレッグにもサンダルはセットされるのにここの彼等は何故かみな裸足。何故かというとベンダブルレッグの足は厚みがあって大きいから。サンダルもつま先しか入りません。無理に履かせるとサンダルが壊れるので履かせていません。靴は履けますがやはりきつめです。