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60年代 ヴィンテージバービーの箱・ベンダブルレッグ/Boxes of Barbie family bendable legs

1965年に登場した脚に関節があるベンダブルレッグドール。

ベンダブルレッグのパッケージ/箱はとても美しく、そしてとてもトリッキー。

この箱は写真とイラストレーションが満載で豪華。60年代らしいカラフルなデザイン。箱の内側の壁は曲面という凝ったつくり。いったいどういう形だったのか?

画像左側のベンダブルレッグケンはこちらで紹介していますベンダブルレッグアランはこちら

ベンダブルレッグの箱サイズ⇒ケン/アランの箱「約34㎝×11㎝×6.5㎝」、バービー/ミッジの箱「約32㎝×10.5×5.5」。

ストレートレッグの箱サイズ⇒ケン/アランの箱「約32㎝×9㎝×4.5㎝」、バービー/ミッジの箱「約30.5㎝×8㎝×4.5㎝」

裏面。右下に小さな文字で箱を印刷した国名が表記されている。ケンとミッジの箱は’PRINTED IN U.S.A’、アランとバービーの箱が’PRINTED IN JAPAN’。

実際にはそれぞれの箱にUSプリントとJAPANプリントがあります、画像は私の手持ちの箱の状況です。

側面のイラストレーションも秀逸。そしてとても面白い。それぞれの箱で片側に6種、左右で12種の衣装が紹介される。

ケン/アラン合わせて24体中、8種類(計13体)が1965年の衣装。これはよく見ると2人同じ衣装を着ているものが多い。#1412,#1413,#1414,#1416,#1417が双方に描かれている(10体)。残りが#779,#1403,#1405の3体。

#779は1964年に登場したアメリカンエアラインスキャプテン/American airlines Captainの1965年ヴァージョンで濃紺のバッグが付いたもの。しかし描かれているのはバービーの物を借りてきているような明るいブルーのバッグ。

#1403も1964年に登場しているゴーイングボウリング/Going Bwlingの1965年ヴァージョンで白いソックスとスニーカーが追加されたもの。それらアクセサリーがきちんと描かれている。

#1405も1964年に登場したローラスケイトデイト/Roller Skate Dateの1965年ヴァージョンで帽子が無くなったかわりに白いパンツが付いたもの。

※この8種にここに描かれなかった#1415を加えた合計9種が1965年に登場したケンの衣装。

残り(計11体)が#787(1961),#790(1962),#793(1963),#796(1963),#797(1963),#799(1963),#1401(1964),#1409(1964),#1410(1964)の9種。このうち#790タキシード/Tuxedoと#790タイムフォアテニス/Time For Tennisを2人で着ている。

上記に対して、バービー/ミッジで描かれる衣装は24種類が全て違うもの。しかも24種全てが1965年に登場した新しい衣装。さらに1965年はここに描かれない9種の衣装が存在します。この側面だけで男性ドールと女性ドールの差がよく判る。

バービー/ミッジの箱に描かれた1600番台の衣装は手に入れ難く、コレクタブルなものになっていきます。

箱の底面。

上面。

底には中に入る人形の髪の色が記載。ミッジとケンで同じステッカーなのが面白い(この2つは両方共USプリントの箱)。アランは髪色ヴァージョンが無いので表記無し。

上面にはマテル社のマークの上に小売価格のステッカー。

この面は中のドールがどういった仕様か記載される重要な所。購入を検討する際には確認を。箱と中が合っていない状態で’箱付き’となっているものは多いです。とくにバービーの髪については細かく記載されます。

 

 

内箱の側面。片側にだけ折れ線が入る、この線で箱は平に潰せる。

 

外箱を開ければ人形は直ぐに取り出せます。しかしこの内箱が不思議なつくりの箱で、内側にブックレットとスタンドが仕込まれている。これをどう取りだせばいいのか?

きっと新しい人形を手にした子供は待ちきれず、箱を破って付属品を取り出した子が多かったのではないかと思います。

私の箱は開けるとこんな感じ。

良い状態のケン/アランの箱。1番小さな穴にスタンドの一部が掛かって収められているのが判る。

比べてバービー/ミッジは取りだされて遊ばれたのがよく判る状態。

バービーの内箱は大きく切り取られている。ブックレット/スタンドを取り出す際にハサミを入れたか破ったのだと思います。

ミッジの箱は子供らしく破いて人形と付属品を取った様子。このミッジの内箱は構造を知るのに良い材料、ここからこのミッジの箱を開いていきます。

内箱は丁寧に開けると下のように開く。しかし開け口は取っ掛りになるようなものが無いデザイン。

この内箱自体が牛乳のパックの様な形なのでした。

当時の箱や封筒は手作業で貼り合わせていたと思います。貼り合わせの際に側面の折り目が必要だったのでしょうか。

こうやって開いてみると簡単、ギフト品やお菓子の箱でもありそうなデザイン。今でこそ古い箱に価値が付くけれど、もともとは外箱なんて処分するもの。箱は破いて付属品を取り出すことを前提で作られている。それでも内側に付属品を仕込む作業を思うとよくこの箱デザインを採用したとも思います。人件費が安かったからでしょうか。

このベンダブルレッグの箱は人形本体の収容としては壁面の穴に腕を通すだけ。この箱に限らず、ある程度の年代までパッケージは1番大切な商品(人形)を飾って守るものだった。それがいつの間にか人形本体にプラスティックの留め具を貫通させて台紙や衣装と固定する売り方も出てきました。

日本ではバービーのみ、’バービーベンダブル’という商品名でこの箱に入って販売されました。着せられていた衣装/ヘアスタイルは様々、変わった仕様の物も多く非常に高価になります。私の手元にはもちろん無く紹介できることはなさそうです。